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皮膚科図譜・149
急性苔癬状及び痘瘡状粃糠疹
PITYRIASIS LICHENOIDES ET VARIOLIFORMIS ACUTA (MUCIA-HABERMANN)
年名 啓
1
Hajimu TOSHINA
1
1和歌山県立医科大学皮膚科泌尿器科教室
1Dept. of Dermato-Urology, Wakayama Medical College
pp.478
発行日 1963年5月1日
Published Date 1963/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203514
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- Abstract 文献概要
患者 20歳 ♂ トラック運転手 初診 昭和37年9月19日 家族歴および既往歴 特記事項なし
現病歴 約20日前,何らの前駆症なくして右大腿伸側に軽度の掻痒感と発赤を伴つた小豆大の皮疹が2〜3個発生したが約24時間後には同様の皮疹が顔面を含み殆ど全身に播種状に発生し,強い掻痒感と灼熱感を伴い部位によつて小水疱ないし小膿疱を形成してきた。次いでこれらが壊死に陥り,潰瘍,一部には痂皮を生じてきたが発熱その他の全身症状はなかつた(第1,2図)。9月21日入院後レゾヒン300mg内服せしめたが約3週間で色素沈着と瘢痕を残して治癒,退院した。退院後約10日で再発し,軽度の咽頭痛があり,発熱などの全身症状なく前回同様の皮疹が瘢痕部を徐いて全身播種状に発生した。再入院してコルチコステロイド,イプシロンS (16錠)その他種々治療を行つているが皮疹の軽快は全く徐々である。
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