特集 顔面の紅斑(2)
臨床例
紅斑性天疱瘡
北原 麻衣子
1
,
春名 邦隆
,
奥村 和子
,
今 泰子
,
竹内 かおり
,
須賀 康
1順天堂大学医学部附属浦安病院 皮膚科学教室
キーワード:
Azathioprine
,
Prednisolone
,
乾癬
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
皮膚疾患-顔面
,
直接蛍光抗体法
,
天疱瘡-紅斑性
Keyword:
Administration, Oral
,
Azathioprine
,
Diagnosis, Differential
,
Facial Dermatoses
,
Drug Therapy, Combination
,
Psoriasis
,
Prednisolone
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
pp.165-168
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013134070
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<症例のポイント>顔面に限局する痂皮、鱗屑を付着する紅斑局面を呈した紅斑性天疱瘡(pemphigus erythematosus、以下、PE)の1例を経験した。本症では全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus、以下、SLE)、胸腺腫などの合併症が知られているが、自験例ではいずれも発見されなかった。入院でステロイドの内服投与を行ったところ、抗デスモグレイン(desmoglain、以下、Dsg)1抗体価の低下と皮疹の改善がみられたが、ステロイド精神病と思われる副作用が出現したため、減量を余儀なくされた。自験例では免疫抑制剤(アザチオプリン)の併用療法が内服ステロイドの減量に有用であった。
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