特集 小児急性腹症の画像診断
先天性胆道拡張症における胆道穿孔の画像診断
田井中 貴久
1
,
城田 千代栄
1
,
牧田 智
1
,
安井 昭洋
1
,
天野 日出
1
,
檜 顕成
1
,
内田 広夫
1
Takahisa Tainaka
1
,
Chiyoe Shirota
1
,
Satoshi Makita
1
,
Akihiro Yasui
1
,
Hizuru Amano
1
,
Akinari Hinoki
1
,
Hiroo Uchida
1
1名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学
pp.861-865
発行日 2026年8月25日
Published Date 2026/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001645
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はじめに
先天性胆道拡張症は小児における代表的な胆道奇形であり,腹痛,黄疸,腫瘤触知などを契機に診断されることが多い。一方で,その合併症として生じる胆道穿孔は比較的まれではあるが,急性腹症として発症し得る重篤な病態であり,その発生頻度は約1.8~12%と報告されている1,2)。胆道穿孔の発症機序は完全には解明されていないが,膵・胆管合流異常に伴う膵液の逆流3),胆汁うっ滞による内圧上昇4),胆管壁の先天的脆弱性5)などが関与すると考えられている。臨床的には発熱,腹部膨満,腹痛など非特異的な症状を呈することが多く,診断が遅れる要因となる6,7)。

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