特集 漏斗胸の治療
疼痛対策
術後鎮痛対策:胸腔鏡下肋間神経高周波熱凝固療法(intercostal nerve thermal radiofrequency ablation:INTRA)
植村 貞繁
1
,
中岡 達雄
1,2
Sadashige Uemura
1
,
Tatsuo Nakaoka
1,2
1西宮渡辺心臓脳・血管センター漏斗胸治療センター
2大阪公立大学小児外科
pp.403-406
発行日 2026年4月25日
Published Date 2026/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001528
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はじめに
漏斗胸に対するNuss手術は1998年に発表され,今年で28年が経過し,現在では漏斗胸の標準的治療となってきた。Nuss手術後の胸郭形態の改善は概ね良好であり,患者の満足度は高いとされている。この手術は低侵襲といわれてきたが,胸郭は金属バーにより強い力で矯正されるため,肋骨や胸骨に対する手術侵襲は大きく,術後の疼痛も非常に強いことが問題とされてきた。そのため,術後の鎮痛対策が重要となっている。これまで,世界中でさまざまな鎮痛対策が行われてきたが,近年の傾向として,肋間神経に対する凍結凝固療法(intercostal nerve cryoanalgesia:ICA)が術後の入院日数の減少とopioid使用量の減少に有効であったという報告が増えてきた1~3)。これを踏まえ,筆者は術後鎮痛の対策として肋間神経の高周波熱凝固療法(intercostal nerve thermal radiofrequency ablation;INTRA)を2022年から220例以上に行い,その結果をJournal of Pediatric Surgeryに発表した4)。それをもとに,本稿ではINTRAの原理や手技,効果,問題点などについて報告する。

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