特集 小児鼠径ヘルニアupdate
術後合併症と対策:内視鏡外科手術
石橋 広樹
1
,
森 大樹
1
Hiroki Ishibashi
1
,
Hiroki Mori
1
1徳島大学病院小児外科・小児内視鏡外科
pp.47-50
発行日 2026年1月25日
Published Date 2026/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001431
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
小児鼠径ヘルニアは小児外科領域で最も頻度の高い疾患であり,手術件数も多く,日常的に行われている最も基本的な手術手技である。小児外鼠径ヘルニアの発症原因は,胎生期の腹膜鞘状突起の閉鎖不全によることから,その手術法の基本はヘルニア囊の単純高位結紮のみでよいとされる。現在,小児鼠径ヘルニアに対する手術術式は大きく,歴史が長い鼠径部切開法(Potts法,Lucas-Championniere法,Mitchell Banks法など)と腹腔鏡下手術の2つに分けられる。腹腔鏡手術は,わが国では1995年に初めて当科の嵩原がLPEC法(laparoscopic percutaneous extraperitoneal closure)として施行して以来,他施設でも行われるようになり,現在ではかなり普及している手技である。一般に低侵襲で合併症率も低いとされているが,いくつか特有の合併症の報告もある。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.

