特集 小児鼠径ヘルニアupdate
低出生体重児の鼠径ヘルニアに対する治療時期―早期手術介入の妥当性―
中島 雄大
1
,
佐野 信行
1
,
町野 翔
1,2
Yudai Nakajima
1
,
Nobuyuki Sano
1
,
Kakeru Machino
1,2
1いわき市医療センター小児外科
2福島県立医科大学附属病院小児外科
pp.51-54
発行日 2026年1月25日
Published Date 2026/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001432
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はじめに
鼠径ヘルニアは小児外科領域における代表疾患である。全体の発生率は0.8~5%とされ,特に,早産児においては,その発症率は30%まで上昇する1,2)。鼠径ヘルニアの合併症として嵌頓があり,用手還納が困難な症例においては緊急手術を要する。嵌頓の発生率は3~16%とされるが,そのほとんどは生後1年以内に発生する1)。こうした背景から早期手術は嵌頓のリスク低減に寄与すると考えられるが,早産児におけるヘルニア修復術は周術期の呼吸器合併症のリスクが上昇し3,4),また術後再発や精巣萎縮などの合併症のリスクも上昇するとされる3)。そのため早産児における鼠径ヘルニア手術の至適時期に関しては,現状明確には定まっていない3~5)。

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