特集 先天性胆道拡張症up-to-date
胆囊外瘻と手術術式
石橋 広樹
1
,
森 大樹
1
,
横田 典子
1
,
島田 光生
1
Hiroki Ishibashi
1
,
Hiroki Mori
1
,
Noriko Yokota
1
,
Mitsuo Shimada
1
1徳島大学病院小児外科・小児内視鏡外科
pp.861-864
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000224
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はじめに
先天性胆道拡張症において,胆汁外瘻造設が必要な症例として,一般的には胆道穿孔(胆汁性腹膜炎)を有する場合,急性膵炎・閉塞性黄疸の増悪や遷延をきたす場合などが考えられる。この病態には,蛋白栓の形成が大きく関わっており,蛋白栓はほとんどが脆弱で自然消失するため,症状は一過性である。しかし,蛋白栓が強固で狭小部や共通管での嵌頓が持続する場合は,急性膵炎や閉塞性黄疸の悪化や遷延を認め,最重症例では胆道穿孔をきたすと考えられている1)。
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