特集 腸管不全症;基礎研究・臨床のトピックス
短腸症候群に対する在宅中心静脈栄養の長期予後
永田 公二
1
,
近藤 琢也
1
,
福田 篤久
1
,
谷口 直之
1
,
川久保 尚徳
1
,
松浦 俊治
1
,
田尻 達郎
1
Kouji Nagata
1
,
Takuya Kondo
1
,
Atsuhisa Fukuta
1
,
Naoyuki Taniguchi
1
,
Naonori Kawakubo
1
,
Toshiharu Matsuura
1
,
Taturou Tajiri
1
1九州大学大学院医学研究院小児外科学分野
pp.1044-1050
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000975
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はじめに
短腸症候群(short bowel syndrome:SBS)は,先天性に腸が短い,もしくは後天性に小腸の大量切除を余儀なくされた結果生じる腸管不全である1)。わが国のSBS患者は成人も含めて約1,000人と推定され,その約10〜20%程度が小児患者であると推定される1)。2015年に小児慢性特定疾病に認定され,小児期の社会保障体制はある程度整ったものの,原因不明の疾患というよりも二次的に派生する疾患であるとの考え方から2024年現在,指定難病には認定されていない。
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