特集 腸管不全症;基礎研究・臨床のトピックス
腸管リハビリテーションの現状と今後の課題
田附 裕子
1
Yuko Tazuke
1
1兵庫医科大学消化器外科学小児外科
pp.1006-1011
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000967
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はじめに
腸管リハビリテーションは,腸管不全患者の予後の改善・生活の質(QOL)の向上・社会復帰の実現を目的として,多職種が連携して行うチーム医療である。欧米ではすでに,腸管不全患者の治療が集約化され,長期静脈栄養管理,内科・外科治療,移植医療を含めた腸管リハビリテーションプログラム(intestinal rehabilitation program:IRP)が専門的に実践されている。わが国でも,移植実施可能な施設を中心にIRPチームの活動が報告されているが,いまだに多くの課題がある。
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