特集 必携小児外科レジデントマニュアル2
SSI(surgical site infection)
荒井 勇樹
1
,
木下 義晶
1
Yuhki Arai
1
,
Yoshiaki Kinoshita
1
1新潟大学大学院小児外科
pp.943-947
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000946
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はじめに
19 世紀半ばまでは,手術患者は通常術後に発熱をきたし,手術創から排膿があり,重症の敗血症になり死亡することが多かったが,状況が改善したのは 1860 年代にJoseph Lister が抗菌という原理を導入してからである。Listerの発表以後,外科手術は感染と死を伴う作業から疾患を治療し生命を永らえる技術へと劇的に変わった 1)。
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