Surgical site infection(SSI)と創傷治癒
Surgical site infection(SSI) 手術野の消毒と汚染防止
石田 祐一
1
,
矢永 勝彦
1東京慈恵会医科大学 外科
キーワード:
Ethanol
,
Chlorhexidine
,
Povidone-Iodine
,
手術創感染
,
消毒
,
低体温症
,
縫合法
,
縫合糸
Keyword:
Ethanol
,
Chlorhexidine
,
Disinfection
,
Hypothermia
,
Povidone-Iodine
,
Surgical Wound Infection
,
Suture Techniques
,
Sutures
pp.266-269
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008126296
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手術野の消毒は、皮膚切開予定部位を中心に、皮膚切開の延長やドレーンの挿入部位も考慮に入れた範囲を、同心円状に消毒することが必要である。ただし、創縁の消毒は消毒薬が無効であるのみならず創傷治癒機転を阻害するため、生理食塩水のみの洗浄にとどめるべきである。創の汚染防止には、縫合糸、縫合法、ドレーン留置、低体温などさまざまな因子が関与するが、これまでその有用性が否定されていたリング状ドレープの有用性が再び注目されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2008