Japanese
English
特集 Up-to-Date外科医のための創傷治癒
創傷治癒とsurgical site infection(SSI)
Wound healing and surgical site infection
針原 康
1
,
小西 敏郎
1
Yasushi HARIHARA
1
1NTT東日本関東病院外科
キーワード:
surgical site infection(SSI)
,
手術部位感染
,
創感染
,
創傷治癒
,
皮下洗浄
Keyword:
surgical site infection(SSI)
,
手術部位感染
,
創感染
,
創傷治癒
,
皮下洗浄
pp.1545-1551
発行日 2007年11月20日
Published Date 2007/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101937
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要旨:Surgical site infection(SSI)が発症すると創傷治癒は遅延し,その結果として入院期間の延長や医療費の増大をもたらし,患者の手術治療に対する満足度は著しく低下する.手術創の創傷治癒が順調に進むための条件はSSIを起こさないことである.SSIは術中の腸内細菌による汚染が原因となる場合が多いので,術野を汚染させない確実な手術操作が最も重要である.エビデンスに基づいたSSI防止対策を積極的に取り入れる必要がある.以前に行われていた皮下組織への消毒薬の塗布は創傷治癒を妨げる危険があるので行うべきではない.創感染が起こった場合には創の開放ドレナージ,デブリードマンと洗浄,タイミングのよい創の縫合閉鎖が創傷治癒のために重要である.
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