特集 Surgical Site Infection(SSI)の現状と対策
<Editorial>Surgical Site Infection(SSI)
炭山 嘉伸
1
Yoshinobu SUMIYAMA
1
1東邦大学医学部外科学第三講座
pp.420-421
発行日 2005年4月20日
Published Date 2005/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100053
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外科の歴史は感染症との戦いの歴史であり,無菌法や抗菌薬などの医療技術が発達した現代でも,なお外科と感染症とは切っても切れない関係にある.本特集のテーマは最も頻度の高い術後合併症である術後感染症の,中でもきわめてポピュラーなsurgical site infection(SSI)であり,その現状と問題点そして対策について,SSIサーベイランスやCDC(Centers for Disease Control and Prevention:米国疾病管理予防センター)のガイドラインの紹介も交じえ,各エキスパートの先生方に論じていただいている.
SSIはCDCのガイドライン1)で定義された概念であり,すでに定着している感がある.本邦では「手術部位感染」と訳され2),「術野感染」あるいは広い意味での「創感染」に該当する.
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