特集 喉頭・気管病変 治療の工夫と予後
気道狭窄に対するステント留置の現状
宮原 聡
1,2
,
白石 武史
1,2
,
廣瀬 龍一郎
1
,
佐藤 寿彦
1
So Miyahara
1,2
,
Takeshi Shiraishi
1,2
,
Ryuichiro Hirose
1
,
Toshihiko Sato
1
1福岡大学呼吸器乳腺内分泌小児外科
2福岡大学病院臓器移植医療センター
pp.1101-1105
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000610
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はじめに
小児の気道ステントの適応となる疾患は,主に先天性気道狭窄や気管軟化症といった良性疾患であり,ステント留置対象のほとんどが悪性腫瘍による気道狭窄に対する姑息的な症状緩和目的や術後の気道トラブルに対して行われる成人のものとは大きく異なっている。われわれのグループでは成人気道インターベンションに積極的に取り組んでおり,特にステント留置については多くの経験を重ねてきた。小児に対しても気道異物をはじめとした気道インターベンションの他,ステント留置などを成人に対する治療技術を背景として実践しているが,その適応や留置すべきステントの種類に関する統一の見解をもっていない。
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