消化器癌におけるバイパス術とステント治療
大腸 大腸狭窄に対するステント留置術
斉田 芳久
1
1東邦大学医療センター大橋病院 外科
キーワード:
緩和ケア
,
病的狭窄
,
大腸腫瘍
,
腸閉塞
,
診療ガイドライン
,
治療成績
,
禁忌(治療)
,
自己拡張型金属ステント
Keyword:
Self Expandable Metallic Stents
,
Constriction, Pathologic
,
Intestinal Obstruction
,
Palliative Care
,
Colorectal Neoplasms
,
Practice Guidelines as Topic
,
Treatment Outcome
pp.1070-1075
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016410219
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
癌患者の終末期に,決してまれではない悪性大腸狭窄に対する緩和医療として,従来のストーマ造設・バイパス術にかわって大腸ステントによる拡張術が普及してきている.人工肛門を避けるだけでなく,早急な閉塞の解除と疼痛などの自覚症状がほぼないことが特徴である.しかし留置後の経過中に3~4割程度の頻度で偶発症は発生するため,re-interventionや外科手術の介入の可能性から常に経過観察と対応できる体制づくりが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016