特集 希少固形がんの診断と治療
ゲノム解析と遺伝性腫瘍
中野 嘉子
1,2,3
Yoshiko Nakano
1,2,3
1東京大学病院小児科
2国立がん研究センター中央病院遺伝子診療部門
3Division of Haematology/Oncology, The Hospital for Sick Children
pp.838-842
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000538
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はじめに
2015年ごろから小児がん患者の生殖細胞系列の網羅的な解析の研究成果が次々と報告され,最近では小児がん患者全体の少なくとも10~15%程度ががん易罹患性に関連する遺伝子の生殖細胞系列の病的バリアントをもつcancer predispositionであることが明らかにされている1,2)。
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