特集 希少固形がんの診断と治療
分子標的治療とゲノム医療
田尾 佳代子
1,2,3
,
市川 仁
2
Kayoko Tao
1,2,3
,
Hitoshi Ichikawa
2
1国立がん研究センター中央病院小児腫瘍科
2国立がん研究センター研究所臨床ゲノム解析部門
3がんゲノム情報管理センター(C-CAT)情報統合室
pp.832-837
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000537
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
わが国でも,2019年6月から保険医療の枠組みでがんゲノム医療が始まった。小児がんは,その希少性と多種多様ながん種からなり,また成長発達過程に発症する特殊な生物学的特性を有する。がんゲノム医療の導入は,小児がん医療の精度を飛躍的に向上させ,分子標的薬を用いることにより有効性,毒性の面で優れた治療を提供できる可能性がある。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.