特集 急性虫垂炎:診断,治療,研究
Interval appendectomyの功罪
古田 繁行
1
,
大山 慧
1
,
川口 拓哉
1
,
西谷 友里
1
,
森田 康太郎
1
Shigeyuki Furuta
1
,
Kei Oyama
1
,
Takuya Kawaguchi
1
,
Yuri Nishiya
1
,
Kotaro Morita
1
1聖マリアンナ医科大学小児外科
pp.764-767
発行日 2023年7月25日
Published Date 2023/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000517
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はじめに
急性虫垂炎の多くは早期に診断され虫垂切除術で治癒するが,診断が遅延すると腫瘤形成性虫垂炎として管理を要することがある。腫瘤形成性虫垂炎の場合,保存的治療を先行するか,ただちに手術を行うかのコンセンサスは得られていない。大きな膿瘍があればドレナージが選択肢となり,また保存的治療が成功したあとのinterval appendectomy(IA)の必要性も議論されている。現時点では腫瘤形成性虫垂炎に対する標準治療は存在せず,外科医の個人的経験や施設によって異なる治療が施されている。
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