特集 急性虫垂炎:診断,治療,研究
Interval appendectomyの適応
小林 隆
1
,
木下 義晶
1
Takashi Kobayashi
1
,
Yoshiaki Kinoshita
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科小児外科学分野
pp.760-763
発行日 2023年7月25日
Published Date 2023/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000516
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はじめに
Interval appendectomy(IA)とは,一般に発症から時間が経過し腫瘤形成性虫垂炎に進展した場合に,拡大手術を可及的に避け,合併症を最小限にする目的で,急性期は抗菌薬で治療を行い,のちに虫垂切除を行うという戦略的な治療である。近年,IAは腫瘤形成性虫垂炎にとどまらず,保存的に治療が行われた蜂窩織炎性虫垂炎,壊疽性虫垂炎,穿孔性虫垂炎にまで適応されつつある。
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