特集 検査・処置・手術の合併症:予防と対策
手術・治療
臍帯ヘルニア・腹壁破裂
古田 繁行
1
,
大山 慧
1
,
田中 邦英
1
,
新開 統子
1
,
川口 拓哉
1
,
西谷 友里
1
,
森田 康太郎
1
Shigeyuki Furuta
1
,
Kei Oyama
1
,
Kunihide Tanaka
1
,
Toko Shinkai
1
,
Takuya Kawaguchi
1
,
Yuri Nishiya
1
,
Kotaro Morita
1
1聖マリアンナ医科大学小児外科
pp.1234-1239
発行日 2023年11月25日
Published Date 2023/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000642
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はじめに
小児外科が管理する主な先天性腹壁欠損症は,臍帯ヘルニアと腹壁破裂である。この疾患の治療プロセスは共通する部分が多いが臨床像は異なる。臍帯ヘルニアは,出生1万人あたり1.9人の発生率で死亡率は4.7%と減少傾向だが1),合併する先天奇形が死因となることが多い2)。腹壁破裂の発生率は出生1万人あたり4.7人で死亡率は2.6%1)と近年大きな変化はなく,先天奇形の合併は少ないため100%近い生存率である3)。
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