特集 共有したい術式および手術経験:手術のポイントや工夫
ロボット支援後腹膜鏡下diamond bypass腎盂形成
宮野 剛
1
,
飯田 寿恵
1
,
惠畑 優
1
,
加藤 春輝
1
,
阿部 江莉
1
,
三上 敬文
1
,
石井 惇也
1
,
山高 篤行
2
,
岡崎 任晴
1
Go Miyano
1
,
Hisae Iida
1
,
Yu Ebata
1
,
Haruki Kato
1
,
Eri Abe
1
,
Takafumi Mikami
1
,
Junya Ishii
1
,
Atsuyuki Yamataka
2
,
Tadaharu Okazaki
1
1順天堂大学浦安病院小児外科
2順天堂大学小児外科小児泌尿生殖器外科
pp.302-307
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000391
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はじめに
腎盂尿管移行部狭窄症(ureteropelvic junction obstruction:UPJO)に対する標準術式は,従来の開腹(開窓)/内視鏡外科手術(腹腔鏡/後腹膜鏡)いずれにおいても,Anderson-Hynes法を主体としたdismembered腎盂形成であるが1,2),その煩雑さからより簡便な代替法として non-dismembered YV腎盂形成やバイパス腎盂形成が開発され,いずれも腎盂尿管移行部(UPJ)を切離する必要はない(non-dismembered)3~5)。また内視鏡外科手術,特に後腹膜アプローチにおけるdismembered法は手技がより煩雑となり,尿管切開延長(spatulation)や吻合は特に困難になるとされる。しかし実際にはnon-dismembered YV腎盂形成でさえ技術的に容易とはいえず,またバイパス腎盂形成は基本的にhigh insertion症例にのみ適応とされる。そこでわれわれの推奨する,より簡便でより適応範囲の広い新しい術式 “robot-assisted retroperitoneoscopic diamond bypass pyeloplasty(R-RDBP)” を紹介する。
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