特集 腸内細菌を学ぶ
便プロテオーム解析
渡辺 栄一郎
1,2,3
,
川島 祐介
4
,
柿原 知
2
,
設樂 佳彦
5
,
斎藤 傑
3
,
香川 礼子
6
,
紺野 亮
4
,
石川 将己
4
,
高見 尚平
2
,
清水 泰岳
7
,
松本 恭明
8
,
福家 辰樹
8
,
高澤 慎也
2
,
西 明
1
,
新井 勝大
7
,
野村 伊知郎
8
,
岡田 賢
6
,
高橋 尚人
5
,
小原 收
4
,
藤代 準
2
Eiichiro Watanabe
1,2,3
,
Yusuke Kawashima
4
,
Tomo Kakihara
2
,
Yoshihiko Shitara
5
,
Takeshi Saito
3
,
Reiko Kagawa
6
,
Ryo Konno
4
,
Masaki Ishikawa
4
,
Shohei Takami
2
,
Hirotaka Shimizu
7
,
Yasuaki Matsumoto
8
,
Tatsuki Fukuie
8
,
Shinya Takazawa
2
,
Akira Nishi
1
,
Katsuhiro Arai
7
,
Ichiro Nomura
8
,
Satoshi Okada
6
,
Naoto Takahashi
5
,
Osamu Ohara
4
,
Jun Fujishiro
2
1群馬県立小児医療センター外科
2東京大学医学部小児外科
3国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科
4かずさDNA研究所
5東京大学医学部新生児科
6広島大学大学院医系科学研究科小児科学
7国立成育医療研究センター小児内科系専門診療部消化器科
8国立成育医療研究センターアレルギーセンター総合アレルギー科
pp.150-157
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000358
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
これまでの小児希少難病や小児がん,成人がんの研究においては遺伝子解析が中心に行われ,大きな成果はあったものの新たな展開が期待されている。そこでわれわれは,細胞,組織,体液中に存在する蛋白質を網羅的に検出できる新技術である「プロテオーム解析」と簡便かつ非侵襲的に採取可能な「便」に着目して「便プロテオーム解析」を構築し,胆道閉鎖症を中心としたトランスレーショナルリサーチに着手している。便プロテオーム解析は,全く新しい技術であり,その「開発の経緯」と「臨床への応用」,そして「今後の展望」について概説する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.