特集 「低侵襲治療」小児への適応と可能性
難治性胸水 XIII因子製剤
八鍬 一貴
1
,
平田 康隆
1
Kazuki Yakuwa
1
,
Yasutaka Hirata
1
1東京大学医学部附属病院心臓外科
pp.782-785
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000208
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はじめに
難治性胸水は膿胸やがん性胸膜炎,上大静脈閉塞症,先天性乳び胸また難治性リンパ管疾患であるGorham病やリンパ管腫症など,多種多様な疾患を原疾患としてみられる症候である。またわれわれ心臓外科医は,術後に胸水が減少せずドレーンが抜去できないことによる難治性胸水を経験することがある。こうした難治性胸水の治療方法として現時点では確立されたものはなく,議論の余地の多いところであるが,本稿のテーマであるXIII因子製剤が効果的であったとする報告もある。
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