特集 ここまで来た! 新生児マススクリーニングと対象疾患の治療
以前からの対象疾患―再検査,精密検査,そして治療
アミノ酸代謝異常症,尿素サイクル異常症
安田 泰明
1
,
中島 葉子
1
YASUDA Yasuaki
1
,
NAKAJIMA Yoko
1
1藤田医科大学医学部小児科
pp.1771-1776
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002160
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はじめに
アミノ酸代謝異常症は,アミノ酸代謝にかかわる酵素の異常によって酵素反応が停止し,毒性物質の蓄積やアミノ酸の欠乏症状がみられる疾患であり,種々の臓器障害をきたす。新生児マススクリーニング(newborn screening:NBS)では,アミノ酸代謝異常症としてフェニルケトン尿症(phenylketonuria:PKU),メープルシロップ尿症(maple syrup urine disease:MSUD),ホモシスチン尿症(homocystinuria:HCU)を一次対象疾患として,フェニルアラニン(Phe),ロイシン(Leu)+イソロイシン(Ile),バリン(Val),メチオニン(Met)の測定を行っている。
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