特集 いまさら聞けない成長のキホン
各論
【コラム】骨系統疾患の早期診断のための体格指数の開発
森岡 一朗
1
,
青木 亮二
1
MORIOKA Ichiro
1
,
AOKI Ryoji
1
1日本大学医学部小児科学系小児科学分野
pp.1681-1682
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002127
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はじめに
骨系統疾患はまれな疾患であるが,乳児期に重大な合併症をきたすことがあり,早期に診断する必要がある。骨系統疾患のスクリーニングとして,胎児超音波検査での大腿骨長(femur length:FL)短縮があるが,small for gestational age(SGA)や染色体異常などでも同様の所見を認めることがあり,FLのみでスクリーニングすることは困難である。出生後の評価として頭囲/身長(head circumference/height:HC/HT)比が用いられることがある。しかし,出生時にはSGAなど骨系統疾患と同様にHC/HT比が高値となる病態がある。そのため,出生時に骨系統疾患をスクリーニングするための新たな体格指数を開発し,その正確性を評価した。
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