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特集 小児臨床検査2024
Ⅸ.免疫学的検査
10.家族性血球貪食性リンパ組織球症スクリーニング検査
Screening test for familial hemophagocytic lymphohistiocytosis
八角 高裕
1
Takahiro Yasumi
1
1京都大学大学院医学研究科発達小児科学・子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)京都ユニットセンター
キーワード:
血球貪食性リンパ組織球症
,
細胞傷害性顆粒放出試験
,
蛋白発現解析
Keyword:
血球貪食性リンパ組織球症
,
細胞傷害性顆粒放出試験
,
蛋白発現解析
pp.309-311
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001943
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はじめに
血球貪食性リンパ組織球症(hemophagocytic lymphohistiocytosis:HLH)は,細胞傷害性T細胞(cytotoxic T lymphocyte:CTL)とマクロファージの異常活性化による炎症性サイトカインの過剰産生(サイトカインストーム)を基本病態とする致死的な炎症症候群である。遺伝的素因を背景に主要表現型としてHLHを発症する原発性HLHと,感染症や膠原病・悪性腫瘍などに続発する二次性HLHとに大別されるが,原発性HLHの代表疾患が家族性血球貪食性リンパ組織球症(familial HLH:FHL)である。
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