特集 サイトカインストームと小児疾患
サイトカインストームが関与する疾患 一次性血球貪食性リンパ組織球症
八角 高裕
1
1京都大学 大学院医学研究科発生発達医学講座発達小児科学
キーワード:
リンパ増殖性疾患
,
Epstein-Barrウイルス感染症
,
血球貪食性リンパ組織球症
,
サイトカイン放出症候群
Keyword:
Epstein-Barr Virus Infections
,
Cytokine Release Syndrome
,
Lymphoproliferative Disorders
,
Lymphohistiocytosis, Hemophagocytic
pp.435-438
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022151527
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▼一次性血球貪食性リンパ組織球症(primary HLH)のプロトタイプであるFHLの原因は、細胞傷害活性機構の先天的な欠損/低下である。▼FHLの基本病態は、CTLの異常な活性化とIFN-γを中心とする炎症性サイトカインの過剰産生である。▼primary HLHに対する新たな治療法として、抗IFN-γ製剤やJAK阻害薬が導入されつつあり、造血細胞移植までのブリッジング治療として期待されている。
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