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特集 小児臨床検査2024
Ⅳ.血液凝固・線溶系検査
1.血液凝固・線溶・抗凝固検査 5)クロスミキシングテスト,ループスアンチコアグラント,第Ⅷ因子インヒビター
Cross mixing test, Lupus anticoagulant, Anti-factor Ⅷ inhibitor
矢田 弘史
1,2
,
野上 恵嗣
2
Koji Yada
1,2
,
Keiji Nogami
2
1奈良県立医科大学総合周産期母子医療センター新生児集中治療部門
2奈良県立医科大学小児科
キーワード:
循環抗凝集素
,
クロスミキシングテスト
,
インヒビター
,
ループスアンチコアグラント
Keyword:
循環抗凝集素
,
クロスミキシングテスト
,
インヒビター
,
ループスアンチコアグラント
pp.100-105
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001890
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1 検査の意義と適応
クロスミキシングテスト(混合試験)は,循環抗凝集素の定性試験であり,凝固時間,すなわち活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)またはプロトロンビン時間(PT)の延長が,凝固因子欠乏によるものなのか,あるいは,なんらかの凝固因子阻害物質の出現によるものなのかを評価する方法である。凝固時間の延長を伴う病態として,さまざまな疾患が挙げられる(表)が,臨床症状として重篤な出血を呈する場合や,逆に血栓症を示す場合があり,治療の上でその鑑別はきわめて重要であることから,凝固因子活性測定と同時にクロスミキシングテストが行われる(図1)。
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