増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得
3章 血液検査
クロスミキシングテスト
安本 篤史
1
1北海道大学病院検査・輸血部
キーワード:
クロスミキシングテスト
,
ループスアンチコアグラント
,
後天性血友病
Keyword:
クロスミキシングテスト
,
ループスアンチコアグラント
,
後天性血友病
pp.901-905
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209418
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Point
●クロスミキシングテストは,プロトロンビン時間(PT)や活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)が延長した症例に対して,簡便で安価に評価できる点が優れているため広く実施されるべきである.
●血漿サンプルの調製,測定試薬の選択,患者血漿の混合比率,加温時間を正しく設定しないと誤った結果を報告する可能性があるため,事前に各施設で設定を行う必要がある.
●クロスミキシングテストの判定により治療が大きく変わる可能性があるため,正確な評価を心掛ける.
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