Japanese
English
今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
ループスアンチコアグラント関連凝固異常症—LAHPSとその類縁病態
Lupus anticoagulant associated coagulopathy: lupus anticoagulant-hypoprothrombinemia syndrome(LAHPS) and similar diseases
家子 正裕
1,2
,
鈴木 知子
1
,
佐々木 久臣
1
,
石川 学
1
1岩手県立中部病院臨床検査科
2岩手県立中部病院血液内科
キーワード:
ループスアンチコアグラント
,
LA
,
抗プロトロンビン抗体
,
後天性血友病A
,
AHA
,
LAHPS
,
LAHPS-like syndrome
Keyword:
ループスアンチコアグラント
,
LA
,
抗プロトロンビン抗体
,
後天性血友病A
,
AHA
,
LAHPS
,
LAHPS-like syndrome
pp.1380-1386
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202522
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Point
●ループスアンチコアグラント(LA)は血栓リスクであるが,プロトロンビン活性が低下し,時に出血症状を認めるLA症例をLAHPS(LA-hypoprothrombinemia syndrome)という.
●LAHPSでは抗プロトロンビン抗体(anti-FⅡ Ab)が検出されることが多く,クリアランス抗体として出血機序に関与する.
●プロトロンビン活性が正常でも,さまざまな凝固因子活性の低下を認め,時に出血症状をきたすLA症例(LLS)もある.
●出血症状を有するLAHPSでは第Ⅷ因子活性低下や第Ⅷ因子インヒビター活性を認めるため,後天性血友病A(AHA)との鑑別が難しい.
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