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特集 小児臨床検査2024
Ⅳ.血液凝固・線溶系検査
1.血液凝固・線溶・抗凝固検査 6)フィブリノゲン,フィブリン-フィブリノゲン分解産物,フィブリン分解産物Dダイマー,可溶性フィブリンモノマー複合体,プロトロンビンフラグメントF1+2,トロンビン・アンチトロンビン複合体
Fibrinogen, fibrin―fibrinogen degradation products, fibrin degradation products D dimer, soluble fibrin Brine monomer complex, prothrombin fragment F1+2, thrombin/antithrombin complex
長江 千愛
1
Chiai Nagae
1
1聖マリアンナ医科大学小児科
キーワード:
フィブリノゲン
,
FDP
,
Dダイマー
,
可溶性フィブリンモノマー複合体
,
プロトロンビンフラグメントF1+2
,
トロンビン・アンチトロンビン複合体
Keyword:
フィブリノゲン
,
FDP
,
Dダイマー
,
可溶性フィブリンモノマー複合体
,
プロトロンビンフラグメントF1+2
,
トロンビン・アンチトロンビン複合体
pp.106-111
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001891
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Ⅰ.フィブリノゲン
1 検査の意義と適応
フィブリノゲン(fibrinogen:Fbg)は血液凝固の最終段階で,トロンビンによる限定分解を受けてフィブリンモノマーに変換され,規則的に進展する重合反応を介してフィブリンポリマーとなり,さらにCa2+や活性型第XIII因子により架橋結合が施され,安定化フィブリンとなる。凝固血栓の主たる基材として働き,凝固第Ⅰ因子である。血小板糖蛋白を介して血小板凝集に関与するほか,接着因子として創傷の治癒機転に関与し,外傷・手術などの外的侵襲時にも増加する。また,Fbgは妊娠の成立,維持の必須因子である。急性炎症性蛋白としての性質を有するため,感染症や慢性炎症でも高値を示す。
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