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今月の特集2 血液凝固を阻害するもの
ループスアンチコアグラント
Lupus anticoagulant
野島 順三
1
1山口大学大学院医学系研究科生体情報検査学
キーワード:
ループスアンチコアグラント
,
LA
,
抗リン脂質抗体症候群
,
APS
,
希釈ラッセル蛇毒時間
,
dRVVT
,
活性化部分トロンボプラスチン時間
,
APTT
,
クロスミキシングテスト
Keyword:
ループスアンチコアグラント
,
LA
,
抗リン脂質抗体症候群
,
APS
,
希釈ラッセル蛇毒時間
,
dRVVT
,
活性化部分トロンボプラスチン時間
,
APTT
,
クロスミキシングテスト
pp.198-203
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202938
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Point
●ループスアンチコアグラント(LA)は,個々の凝固因子活性を阻害することなくリン脂質依存性の凝固反応を阻害する免疫グロブリンと定義される.
●LAは,リン脂質濃度の限られた試験管内において凝固カスケードのリン脂質を介する反応(特にTenase複合体やProthrombinase複合体の形成)を阻害することによって凝固時間を延長させる.
●抗リン脂質抗体症候群(APS)診断基準(“Sapporo Criteria” Sydney改訂版)検査所見の1つであり,スクリーニング検査→クロスミキシングテスト→確認試験の3ステップで判定する.
●LAの多くは血栓形成の強力なリスク因子であるが,症例によってはLAHPSのように出血傾向をきたすこともある.
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