特集 思春期医療に向き合う~苦手意識からの脱却
各論
疾患 やせをきたす摂食障害・過敏性腸症候群(心身症)
岡田 あゆみ
1,2
OKADA Ayumi
1,2
1岡山大学学術研究院医歯薬学域
2岡山大学病院小児科/小児心身医療科
pp.1345-1353
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001831
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はじめに
思春期は,二次性徴が発来し成人の身体へ移行する時期である。同時に,青年期前期に相当し,自我の同一性の獲得と社会への参加が進む時期でもある。よって,自分の身体を受け入れ,自分なりの価値観や存在意義を確立することが課題となる。自己評価は不安定で他者からの評価が気になると同時に,学齢期のため環境変化や進路選択などの心理社会的ストレスも多い。治療に当たっては,bio-psycho-socialな視点をもつと理解が深まる。
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