今月の主題 理解しよう! 下痢と便秘
内科診療でよく遭遇する便通異常
過敏性腸症候群
正田 良介
1
1国立国際医療センター総合外来部
pp.2069-2072
発行日 2006年12月10日
Published Date 2006/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101450
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ポイント
過敏性腸症候群は,外来診療で遭遇する頻度の高い(一般人口の有病率10~20%),予後良好な機能性の腸管障害の一つである.
適切な病歴聴取により,診断のための不必要な検査を回避し,有効な治療が可能となる.器質的病変はなくても,患者の症状は実在することの認識が前提となる.
生活指導・心理的サポートが治療の基本であり,薬物療法が必要になる患者は必ずしも多くない.
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