特集 完全把握をめざす小児の心疾患
胎児期心疾患の臨床
チーム医療―胎児診断から出生まで
益田 瞳
1
MASUDA Hitomi
1
1東京大学医学部附属病院小児科
pp.465-469
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001585
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はじめに
胎児心臓病学の進歩により,多くの先天性心疾患の胎児診断が可能となっている。胎児心臓超音波による形態および血行動態の正確な評価と重症度予測により,適切な分娩時期や分娩方法の選択,出生直後の外科的治療が可能となり,従来救命困難であった重症先天性心疾患の救命が可能となった。今後も先天性心疾患の胎児診断は多様化・複雑化することが予想され,ハイリスクな治療を可能にするためには,多職種による包括的なチーム医療が必要不可欠である。
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