今月の主題 超音波検査―最近の進歩
産婦人科領域
胎児の出生前診断
原 量宏
1
Kazuhiro HARA
1
1香川医科大学母子科学教室
キーワード:
出生前診断
,
超音波診断
,
先天異常
Keyword:
出生前診断
,
超音波診断
,
先天異常
pp.1298-1301
発行日 1994年11月15日
Published Date 1994/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902272
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すべての妊婦にとって最も関心の高い問題が,胎児の奇形の有無に関することである.香川医大の分娩統計においても,妊娠12週以降においてなんらかの先天異常が3.4%の頻度で認められており,出生前に胎児に異常がないことを確認し,妊婦の不安を軽減しておくことは意義のあることである.不幸にして異常が発見された場合においても,水頭症や消化管の異常などに関しては,出生後早期の手術により大幅に予後が改善されている.また,最近は子宮内においても胎内手術の試みが報告されており,先天異常の早期発見と正確な診断は臨床的にも重要と思われる.〔臨床検査38:1298-1301,1994〕
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