特集 完全把握をめざす小児の心疾患
胎児期心疾患の臨床
胎児心疾患に対する胎児治療
小澤 克典
1
OZAWA Katsusuke
1
1国立成育医療研究センター胎児診療科
pp.459-464
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001584
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はじめに
胎児心疾患に対する胎児治療は,重症大動脈弁狭窄症(critical aortic valve stenosis:CAS)に対する胎児大動脈弁形成術(fetal aortic valvuloplasty:FAV),重症肺動脈弁狭窄症・純型肺動脈閉鎖症に対する胎児肺動脈弁形成術(fetal pulmonary valvuloplasty:FPV),および卵円孔閉鎖を伴う左心低形成症候群(hypoplastic left heart syndrome:HLHS)に対する胎児心房間交通作成(fetal atrial septal intervention:FASI)がある。また近年,重症のEbstein病や三尖弁異形成におけるcircular shuntに対して,動脈管閉鎖を目的とした経胎盤的非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)投与の胎児治療の報告がみられるようになった。
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