連載
グラビア・目で見る出生前胎児診断 ―超音波検査―
金杉 知宣
1
1岩手医科大学医学部産婦人科学講座助教
pp.4-7
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.23.03_0004-0007
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「はじめに」胎児染色体異常に対する出生前胎児診断は絨毛検査・羊水検査などの確定的検査のほかに,母体血清マーカー,非侵襲的出生前遺伝学的検査(non-invasive prenatal genetic testing;NIPT),第1三半期超音波検査(first trimester ultrasound screening;FTS)などの非確定的検査があり,これらのリスク評価の結果によっては確定的検査が必要となる。今回は,その非確定的検査のなかのFTSについて述べたあとに検査方法・結果の解釈に関していまだに誤解の多いnuchal translusency(NT)についてその測定法を中心に解説する。「Ⅰ.遺伝学的検査としてのFTS」FTSは出生前の非侵襲的遺伝学的検査に位置づけられており,検査前の臨床遺伝専門医・認定遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリング・検査の説明と同意・検査後のフォローまでが必要とされる。
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