特集 小児内分泌を楽しく学ぼう
症例から学ぶ小児内分泌疾患の診かた
決してまれではないビタミンD欠乏症
窪田 拓生
1
KUBOTA Takuo
1
1大阪大学大学院医学系研究科小児科学
pp.259-261
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001526
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はじめに
ビタミンDは,食事からの摂取によって供給されるだけではなく,ビタミンとしては例外的に紫外線照射によって皮膚で生合成され,体内のカルシウムやリンの恒常性を維持し,骨の成長と石灰化に重要な役割を担っている。ビタミンDは複数の代謝酵素によって活性型ビタミンDに変換され,ホルモンとしてさまざまな臓器に作用する1)。ビタミンD欠乏症の報告は2000年ごろから増加している。
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