特集 日常診療に潜む「処方カスケード」—その症状、薬のせいではないですか?
【各論】
⓱ビタミンB12欠乏—制酸薬でビタミン欠乏?
金 昇赫
1
,
綿貫 聡
1
1東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療科
キーワード:
ビタミンB12欠乏
,
巨赤芽球性貧血
,
プロトンポンプ阻害薬
,
PPI
,
メトホルミン
Keyword:
ビタミンB12欠乏
,
巨赤芽球性貧血
,
プロトンポンプ阻害薬
,
PPI
,
メトホルミン
pp.1245-1246
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203981
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
貧血の定義を男性はヘモグロビン13g/dL未満、女性は12g/dL未満とした場合、高齢者における貧血の有病率は17%であり、高齢者にとってはコモンな状態であると言える。高齢者の貧血の原因には、悪性腫瘍や慢性炎症、感染症などの重篤な疾患が背景にあることがある一方で、複数の薬剤を内服している場合には、薬剤に起因する造血障害も鑑別となる。特に一般外来で日常的に用いられる薬剤でも、貧血の原因になりうることには注意が必要である。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.