特集 内分泌Up To Date
骨・ミネラル代謝
ビタミンD欠乏症
渡部 玲子
1
,
井上 大輔
1
1帝京大学ちば総合医療センター第三内科
キーワード:
ビタミンD
,
骨軟化症
,
くる病
Keyword:
ビタミンD
,
骨軟化症
,
くる病
pp.2501-2503
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2501
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪血中25(OH)D濃度がビタミンD充足の指標であり,30ng/mL以上が「充足」,20ng/mL以上30ng/mL未満が「不足」,20ng/mL未満が「欠乏」と定義される.
▪日本人のビタミンD不足・欠乏の割合は非常に多い.
▪ビタミンD欠乏はくる病・骨軟化症の原因となりうるが,他の原疾患にビタミンD不足・欠乏を合併することも多い.
▪ビタミンD欠乏・不足は続発性副甲状腺機能亢進症をもたらし,骨密度を低下させ,骨折リスクや転倒リスクを高める.
▪骨粗鬆症の治療にはビタミンD充足が必須である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019