特集 小児内分泌を楽しく学ぼう
症例から学ぶ小児内分泌疾患の診かた
治療不要?な思春期早発症
濱島 崇
1
HAMAJIMA Takashi
1
1あいち小児保健医療総合センター内分泌代謝科
pp.255-258
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001525
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はじめに
思春期早発症の取り扱いに関しては,厚生労働省の「間脳下垂体機能障害に関する調査研究」班にて作成された「間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版」に,最新の診断と治療の手引きが記載されている1)。思春期早発症の治療目的は,二次性徴を消退させて心理的社会的問題の改善をはかるとともに,成人身長を正常化することとされ,ガイドラインには「診断基準に合致した者のうち,治療目的にかなう症例が治療の対象となる」と記載されている。
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