今月の主題 カルシウム代謝と骨
カルシウム代謝異常症と骨
ビタミンD欠乏症
森井 浩世
1
1大阪市立大学医学部・第2内科
pp.1512-1514
発行日 1988年9月10日
Published Date 1988/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221829
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ビタミンD欠乏症を表のように分類することができる.すなわち栄養源としてのビタミンD,またはプロビタミンD摂取の不足,紫外線照射の低下,消化管異常による吸収不良症候群,様々な理由による1α-hydroxylaseの低下をあげることができる.1α-hydroxylaseの欠損ないし低下は,先天的に生ずるビタミンD依存症I型の他,慢性腎炎およびその結果として長期血液透析治療を受けている患者,抗痙攣剤投与,カドミウム,鉛などの重金属中毒によっても生ずる.老化によって1,25(OH)2Dの産生が抑制されると考えられており,老化に伴う様々な障害と関連している可能性がある.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.