今月の臨床 産婦人科内科—治療のポイント
思春期
5.思春期早発症
三宅 侃
1
,
甲村 弘子
1
Akira Miyake
1
,
Hiroko Kohmura
1
1大阪大学医学部産科婦人科
pp.1038-1039
発行日 1991年9月10日
Published Date 1991/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900540
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思春期早発症の治療法は,本法を惹起した原因疾患により異なるし,治療効果は治療開始時の年齢や重症度によることは,他の疾患と同様である。しかも本症では10歳未満の女児を対象とするので,診断や治療の適・不適が,その児の長年にわたる生活に影響を与える。本症ではエストロゲンの早期分泌 ↓ 過剰な骨成熟 ↓ 当初暦年齢より高身長 ↓ 骨端線の早期閉鎖 ↓ 最終的に低身長となり,これを矯正治療することが最も重要である。したがって本症では,早期の診断が要求され,適切な治療が必要である。
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