特集 小児内分泌を楽しく学ぼう
症例から学ぶ小児内分泌疾患の診かた
あいまいな外性器の診かた
藤澤 泰子
1
FUJISAWA Yasuko
1
1浜松医科大学小児科
pp.249-253
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001524
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はじめに
出生時に,外性器が大部分の男児や女児とは異なっていて性別が容易にわからない状態の場合に,性分化疾患が疑われる。このような外性器を「あいまいな外性器,判別不明性器,ambiguous genitalia」とよぶ。あいまいな外性器は,社会的・養育上・法律上の性決定における社会的救急疾患であることを理解することが重要である。また,性分化異常症の原因である下垂体機能低下症や副腎皮質機能低下症は,低血糖や副腎クリーゼを起こしうるため,医学的救急疾患でもある。
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