特集 小児内分泌を楽しく学ぼう
小児内分泌を楽しく学ぼう
見逃していませんか? 骨系統疾患診断のポイント
道上 敏美
1
MICHIGAMI Toshimi
1
1大阪母子医療センター研究所骨発育疾患研究部門
pp.189-192
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001510
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はじめに
骨系統疾患とは,骨や軟骨など骨格を形成する組織の発生や成長,維持機構の障害により,全身の骨格の形態や構造,恒常性に異常をきたす疾患の総称である。大部分は単一遺伝子病で,非常に多くの疾患が含まれる。最新の国際分類 “Nosology of Genetic Skeletal Disorders” 2023年版では,771の疾患が41のグループに分類され,552の責任遺伝子が記載されている1)。骨格症状に加えて全身に症状を示す疾患が少なくなく,多診療科・多職種による管理が必要となる。
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