特集 小児内分泌を楽しく学ぼう
小児内分泌を楽しく学ぼう
ここに注目,新生児の低血糖症
鈴木 滋
1
SUZUKI Shigeru
1
1旭川医科大学小児科
pp.193-197
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001511
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
新生児低血糖症の主因は先天性高インスリン血症(congenial hyperinsulinism:CHI)であり,診断・治療の遅れは永続的な脳機能障害をきたす。一方,生後1~2日の血糖は低値で,2~3日で小児の正常値に達する(transitional neonatal hypoglycemia)。遺伝性CHIの表現型の解明により,生後の生理的低血糖が再評価され,transitional neonatal hypoglycemiaは高インスリン血症によることが明確となった1~3)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.