認定医講座
骨系統疾患
水島 哲也
1
1大阪警察病院整形外科
pp.723-731
発行日 1990年6月25日
Published Date 1990/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900128
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I.定義,疾患の種類と特徴
先天的あるいは後天的な骨・軟骨の形成・発育異常による全身骨格の形態的・構造的異常が骨系統疾患である.これには主病変が骨・軟骨に存在するか,主要な症状の一つ以上が骨病変である疾患が含まれている.従って,奇形症候群,代謝病,内分泌疾患などもこれに含まれることになる.
先天性疾患には,骨系統疾患の代表的疾患である骨軟骨異形成症,骨の奇形が主症状である異骨症,先天性代謝異常(カルシウム・燐,炭水化物,脂質,核酸,アミノ酸,金属などの代謝異常),特発性骨溶解症,染色体異常,その他のものがある.この先天性疾患にも早発型と遅発型があり,後述の診断の際に手掛りとなる.
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