特集 知っておくべき周産期・新生児領域の遺伝学的検査を展望する
各論
骨系統疾患
望月 弘
1
MOCHIZUKI Hiroshi
1
1埼玉県立小児医療センター代謝内分泌科
pp.693-696
発行日 2022年5月10日
Published Date 2022/5/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000162
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はじめに
骨系統疾患とは,骨,軟骨,靱帯など骨格を形成する組織の成長・発達・分化の障害により,骨格の形成・維持に異常をきたす疾患の総称である。軟骨無形成症,骨形成不全症などが代表的な疾患である。骨系統疾患のほとんどが遺伝性の疾患(メンデル式遺伝をする単一遺伝子病)である。骨系統疾患国際命名法会議で改訂された最新の国際分類1)では42グループ,461疾患が記載されている。国際分類に記載される疾患は,疾患単位として確立されているものだけなので,実際の疾患数は1,000近いと考えられる。
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