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特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
L.新生児・乳児疾患
呼吸窮迫症候群
Respiratory distress syndrome
大曽根 義輝
1
Yoshiteru Ohsone
1
1千葉大学医学部附属病院周産母子センターNICU/GCU
キーワード:
サーファクタント
,
INSURE
,
LISA
,
NIV(非侵襲的呼吸器管理)
Keyword:
サーファクタント
,
INSURE
,
LISA
,
NIV(非侵襲的呼吸器管理)
pp.887-891
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001357
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1 疾患概念
呼吸窮迫症候群(respiratory distress syndrome:RDS)は早産に伴うⅡ型肺胞細胞からの肺サーファクタント産生不足により,肺胞虚脱が起こることによる呼吸障害として発症する。したがって未熟性が強い(在胎週数が若い)児に発症する。その発症率は在胎28週では約85%,在胎24週では95%である。在胎週数が進めば発症頻度は低下し,在胎35週以降ではほぼ発症しないが,ゼロではない。臨床症状として,多呼吸,陥没呼吸,呻吟,低酸素血症を呈する。
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